裸のパンジー ヌーディスト村に行った話

裸になるってどんな気持ち? ファッションを仕事にする20代エディターが、服なんて着ない!という村に行ってみた話。

ヌーディスト村日記⑤ナチュリストの人々-1

 ヴィラージュ・ナチュリストで出会った・見た人たちの話をしよう。

●木陰でギターを弾くおじさん(裸の吟遊詩人?)

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 散歩をしていたら、ギターの音色が聞こえた。芝生の真ん中、ヤシの木の木陰ですっぽんぽんのおじさん(おじいさん)がギターを抱えていた。曲を奏でているというよりも練習していると言った方が適するような音楽で(失礼)、彼の髪型や、ヤシの木の根元に止められた古ぼけた青い自転車の風情など全てがあいまって、えもいわれぬ哀愁を感じた。でもとてもとても幸せそうな光景でもあった。裸のお尻に、芝生は痛くないだろうか・・・。

 

●「何者」感漂いまくりなクールカップル

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  カフェでランチを食べていたら、美麗な体型の男女が歩いているのを見た。私の仏人友人は「ナチュリストの人たちは体型もどーんとしていて気にしないというイメージ」と言っていて、正直確かにいわゆる均整のとれた体型の人はヴィラージュ・ナリュリストには少なかった。(もちろん、そもそもメディアに登場する女性の体型が完璧すぎるのだとも思う)
 この二人は、髪型こそよく見たら違うのだけど、なんだかジョンとヨーコを思わせるようなコンビ感があり、異様なオーラを放っていた。男性は背中も筋肉や肩甲骨が本当に美しくて、女性も引き締まった無駄のないボディ。タトゥの入り方も只者ではない感じ。
 後日プールで一緒になり、近くで見てみたらヨーコのほうがかなり年上ぽかった。夜にレストランで見かけた時は、ジョンは上裸にスーツのベストのようなものを着て、フェティッシュかつお洒落なスタイルを披露していた。